世界最大規模のスポーツイベントである、「オリンピック・パラリンピック」。SDGsに準拠した、持続可能性が調達や運営のルールです。
2021年に行われた東京大会では、「Be better,together/より良い未来へ、ともに進もう」をコンセプトとし、SDGsに貢献するとともに、将来の大会や国内外に広く継承される取り組みを5つのテーマごとに行っていました。
1、気候変動→脱炭素社会にむけて
競技会場、選手村、国際放送センター・メインプレスセンターにおいて、太陽光パネルなどから集めた再生可能エネルギーを100%使用していました。また、移動車などには燃料電池自動車(FCV)や電気自動車(EV)などの地球に優しく、低燃費車両を導入されました。
2、資源管理→資源を無駄にしない
メダリストのメダル約5,000個のメダルを国民の使用済み小型家電からつくられました。日々使用している家電一つ一つにも資源として重要な鉱物が含まれており、循環していく大切さをを発信する取り組みでもあります。
選手村の施設は、自治体から借り受けた木材で建設されており、大会後に使用した木材を各地で再利用します。国産木材を使用することで林業再生や、森林保全に貢献すると共に、再利用によって環境負荷の低減を行い、大会のレガシーとなることを目的に行っている取り組みです。
メダリストが登壇する表彰台を家庭から出るプラスチックなどで作成されました。使い捨てプラスチックの活用モデルを国内外に大きく発信する取り組みです。
3、人権・労働、公正な事業慣行等→ダイバーシティ&インクルージョンの推進
全ての人に対して住みやすい街や施設作りを実現するため、会場内外・公共交通機関のバリアフリーやユニバーサルデザイン化がされていました。世界中の人々が差別やハラスメントを受けることなく、お互いの違いを知り、認め合いながら、一緒に楽しめる大会を実現することを推進しています。
4、大気・水・緑・生物多様性等→自然共生都市の実現
競技会場におけるろ過施設が導入され、大会の水循環に配慮するために新設競技会場にろ過装置を導入し、水が有効利用されました。
5、参加・協働、情報発信(エンゲージメント)→パートナーシップによる大会づくり
国際機関と東京大会が協力して大会をきっかけに国内外の人々の意識を高めていく取り組みをしていました。国連広報センターと連携した 「開発と平和のためのスポーツの国際デー」記念イベントも行われていました。
2025年に開催される「大阪・関西万博」でもSDGsを目標に掲げています。大阪・関西万博のメインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」でこれは、SDGsが達成された社会を表しています。