目標8、働きがいも経済成長も

「働きがいのある人間らしい仕事(ディーセント・ワーク)が求められています。日本でも、「働き方改革」関連法ができました。また、途上国では、失業率の高さとともに「児童労働」が大きな問題となっています。

 

世界の主な労働問題

強制労働

児童労働

失業問題

若者の高い失業率

育児・家事労働

男女の賃金格差

 

日本における労働の課題

労働人口の減少

出生率低下と少子高齢化

労働生産性がG7で最下位

過労死問題

 

「働き方改革」の主な取り組み

女性・若者の活躍推進

同一労働・同一賃金(非正規雇用の処遇改善)

長時間労働の是正

テレワークの普及展開

子育て支援

副業・兼業の解禁

 

※日本の女性管理職の比率は12%で、G7最下位です。


アイデア1〈タラブックス〉

インドの出版社「タラブックス」が作る絵本は、世界中で大人気です。

手漉きの紙に人の手で一枚一枚美しい絵と文章が刷られています。

大量の注文が舞い込んでいるにも関わらず、会社を大きくしないそうです。

理由は、「あまり多くの人を雇うと、社員は会社にとって自分が不可欠な存在だと感じられなくなる。それでは良い本が作れない」とこの会社を率いている二人の女性は言います。

工房で働く職人には長時間働き詰めでたくさん本をつくるより、少部数でも丁寧な本づくりをしてもらいたいと考えています。

会社を大きくしないのは働く人のためであり、会社のためでもあるのです。

アイデア2〈スモールビジネスサタデー〉

アメリカンエクスプレス社が2010年に始めたSmall Business Saturday ®(スモールビジネスサタデー)は、お金を地域で循環させるためにできることを取り組んでいます。

アメリカでは、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日にセールが始まるのが恒例ですが、その翌日の土曜日を地元の商店で買い物するひにしましょう!と呼びかけました。

このことで、店の売り上げで地元の材料を仕入れ、商品をつくり、また地元の人に売る_そうすれば、お金は地域でまわり、地域経済が豊かになります。

参加店舗には告知のためのポスターやバッジ、ソーシャルメディアを活用するツールなどを提供してくれます。

店舗と消費者を巻き込んだ「小さな店で買い物する日」は今はすっかり定着しています。

この働きは、最近、形は少し違いますが、日本でも見かけられるようになりました。