男女間の不平等は、様々な格差として指摘されています。
ジェンダーとは
身体のつくり、妊娠・出産における役割、社会や文化の中で要求されること(男らしく、女の子なのに、という考え方)、無意識のうちにイメージされる役割(家事負担、雇用や給料、政治参加など)
日本におけるグローバルジェンダーギャップ指数(男女格差を表す指数)※153か国中、日本は121位、先進国の中で最下位
経済…115位、女性の経済参加率、賃金格差、管理職の男女比など
教育…91位、識字率、高等教育進学率など
健康…40位、出生時の男女比、健康寿命など
政治…144位、閣僚および過去50年間の首相の男女比など
児童婚
15歳未満で結婚した女性の数は推定2億5000万人とされています。
男性による女性への暴力
世界では約3分の1の女性が身体的または性的虐待を経験しているとされています。
伝統的に女性差別が根深いインドで、不浄(けがれ)の民とされるダリットに生まれた女性は、差別に苦しみました。
理不尽な現実を変えるため、修道女シスター・チャンドラが選んだ手段がダンスでした。
彼女は、ダリットの少女たちを受け入れるセンターをつくり、自立して生活できる技術や知識と舞踊を教え、舞踊団を組織して公演活動をしています。
彼女たちが全身で表現する差別反対のメッセージはわたしたち観る者にまっすぐと伝わります。
「女の子にはこれ」、「男の子にはこれ」、とステレオタイプにもとづいたおもちゃは、子どもたちが最初に受けるジェンダー差別ともいえます。
科学的思考を必要とする職業に女性が少ないのは、差別があるからではなく、理系脳を育むおもちゃで遊ぶ機会が少ないからです。
そんな状況を変えよう、と女の子向けのSTEM玩具が今、増えています。
その先駆けのひとつが「ルーミネイト(Roominate ®」です。
一見、ドールハウスのようですが、家を組み立てるだけでなく、モーターを使ってファンをまわしたり、ケーブルで回路をつないで電気をつけたりと、エンジニアリングを楽しく学べます。
楽しいはずのおもちゃが女性の機会を奪っていたことに、驚きました。
でも、実は身近なところにステレオタイプは潜んでおり、気づきにくいからこそ問題なのです。
身の回りにこうした性別間のギャップがないかを考えることが、問題解決の第一歩です。