全世界で消費者向けに生産された食料のうち、およそ3分の1にあたる約13億トンが廃棄されています。日本では、2015年度の食品廃棄物が年間2842万トンで、そのうち646万トンが「食品ロス」とされています。
食品ばかりでなく、資源のムダ使いも環境破壊の原因です。
食料生産と食品ロスによる環境への影響
農業や畜産は水や生態系との調和が必要です。現在、人類は自然が再生、浄化できる以上の早さで水を汚染しています。
これらが環境破壊や水不足を招くほか、気候変動による災害をもたらします。
生産された食料が廃棄されれば、温室効果ガスを排出します。
※食品ロス…本来食べられるのに廃棄される食品のこと。
「いいものを納得いく値段で買いたい」というのは消費者の共通の願いです。その製品がどのようにつくられ、私たちの手元にやってきたかを教えてくれ、かつ国際的な基準を満たしたことを示す「サステナブル・ラベル」があります。
例えば、農薬や化学肥料に頼らずに栽培されたオーガニックコットンのタオルが欲しければ、「GOTS」、「OCS」。「国際フェアトレード認証ラベル」がついていれば、安全な環境や適正な賃金のもとにつくられ、公正な取引によって輸入されたとわかります。
木材を使った家具や紙の「FSC®」、魚では「MSC」、「ASC」、珈琲など熱帯を中心とした農作物は「レインフォレスト・アライアンス認証」、石鹸などに使われるパーム油では「RSPO」など。買い物をするときによく見てみると様々なラベルがありますので、ぜひ見てください。
グローバル企業の「テラサイクル」は、ゴミをゴミと考えず、リサイクルできないようなものもリサイクルしてしまいます。例えば、タバコの灰は肥料に、フィルターはいったんプラスチックの粒にし、素敵なピクニックテーブルとしてよみがえらせました。また、使用済みのペンから新しいペンをつくりました。歯ブラシや化粧品のケースは、遊具に生まれ変わりました。「捨てるという概念そのものを捨てよう」というこの取り組みを支援する企業や人々は世界中に広がり、2018年現在で21ヵ国6,300万人にまで増えました。