持続可能な未来のためには、すべての人がしっかり学ぶ必要があります。
学べる環境を整える
持続可能な開発のための教育や持続可能なライフスタイルに貢献するための教育というのは、学校教育ばかりでなく、あらゆる学びの場(職場、生涯教育など)が関連します。
途上国での問題
学校に通えず、教育を受けることができない6~14歳の子どもが1億2000万人以上います。読み書きのできない人たちが約7億5000万人もいて、そのうちの約3分の2が女性です。
(伝統的な差別や習慣、貧しさによる男性優先、学校が遠すぎる・道が危険、などが理由)
すべての子どもたちが基礎的な読解力を身に付けて学校を卒業できれば、自立していくことが可能です。
持続可能な開発のための教育とは
①未来をつくるには教育が必要②人間らしい働き方の環境を整える
③技術力やイノベーション④豊かな暮らし
アフリカの国では「学校に行っても子どもが学べない」「先生たちは十分に授業を行ってくれない」と思う親がいます。これは、教員の知識・技術不足や未整備な学習環境、教育行政の弱さから生まれるものです。
「みんなの学校プロジェクト」は、親や地域の人々にとって学校を身近にし、より良い学習環境、子どもの学びの改善を実現するため、教員、親、地域の人々が協働する仕組みとして始まりました。
この中で、学校運営委員会に着目し、住民集会で選挙をしたり、年に数回、読み書き・計算などの学びの現状を「みんな」が共有し、解決策を議論・決定する場になりました。
自分たちの手で子どもの学びを良くしようという主体的な動きが進み、補習の実施、教室やトイレの整備など、教育環境や学びにつながりました。
インドネシアのバリ島にある「グリーンスクール」は、世界中から集まった3~18歳の生徒約400人が学んでいます。
生徒たちが無農薬有機栽培の野菜をつくり、それが食堂で調理されて給食になります。校内では数種類の再生可能エネルギーを使用しています。生徒たちは多様性を尊重し、型にはまらない「想像力」と「創造力」を伸ばす教育をし、環境問題の解決に向けた活動にも自発的に取り組んでいます。